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■交流分析 |
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1957年に提唱された『交流分析』(TA:Transactional Analysis)は、エリック・バーン博士(Eric Berne 1910/5/10-1970/7/15 カナダ 精神科医)が精神分析を応用して考え出したもので、「精神分析の口語版」とも言われるように分かりやすくシンプルですが、とても奥深い理論です。 日本では、カウンセリングはもちろんのこと、心療内科などでの心身症の治療や学校での心理教育などに広く使われています。 交流分析では、 『エゴグラム』 のグラフ構成にあるように、左からCP(批判的な親心;家父長的)、NP(養育的親心;母親的)、A(合理的な大人の心)、FC(無邪気な子どもの心)、AC(順応した子どもの心)という順番に、心の構造を5つに分類して表します。 その5つの心の割合の高低とバランスがその人の傾向・特徴であるとして考えます。 CP(Critical Parent)の値が高いとルール重視で支配的・批判的であり、低いと友好的・ルーズになりがちだと考えられます。 NP(Nurturing Parent)値が高いと献身的・面倒見が良い・おせっかいであり、低いと閉鎖的・他人のことに無関心であると考えられます。 A(Adult)が高いと合理的・理性的・打算的で、低いと感情的・非合理的だと考えられます。 FC(Free Child)が高いと解放的・無邪気・創造的・享楽的で、低いと失感情的・楽しめないと考えられます。 AC(Adapted Child)が高いと世間体重視で行儀がよく妥協的、低いと非協調的で権力に屈っせず人目を気にしないと考えられます。 交流分析では、人間と人間の交流を自我状態に分解して(5つの心のうちどれを主に使っているか)考え、そのやりとりを分析します。 ストロークには、なでる、さするなどの意味がありますが、交流分析では、相手を認める言動の全てをストロークと呼んでいます。「おはようございます」「こんにちは」という挨拶や、優しく微笑みかける肯定的なストロークもあれば、叱る、怒るなど否定的なストロークもあります。人が幸せを感じるのも、不幸せになるのも原点はストロークの出し方、受け取り方によります。 人は誰しも3つの心があります。社会のルールを守ろうとしたり、相手を誉めたり労ったりする「親」の心(P)や、状況判断をする「成人」の心(A)、天真爛漫に振る舞ったり、頼ったりする「子ども」の心(C)です。この3つの心を時と場合によって上手に使うために、エゴグラムを用いて、まずは自分の特性を知ることができます。 自分に3つの心があるのと同じように、相手にも3つの心があります。私たちは、この3つの心を使って情報を伝えたり、相手を理解したりします。交流分析を理解することにより、その場に相応しい対話ができるばかりでなく、相手の気持ちに添った対応が可能となります。 人は、生まれて間もないあかちゃんの頃から、相手を慕ったり、警戒したりする基本的な対人姿勢が備わっています。自分を卑下した人生態度であったり、相手を抑圧するような態度をとるのではなく、「自分も相手もOK」という相互理解の関係を目指すことが大切です。 相互理解の関係づくりには、自分にとって良い関係であるとともに、相手もまた"OK"であるように働きかけることが必要なのです。 人間は、独りぼっちになって、ストローク飢餓にならないように、時間の構造化をします。周囲の人たちからストロークを得るための6つの方法を使って、自分の存在を周囲に認知されるようにしています。 あなたは「前にも同じようなこじれた対話をした覚えがある」と思ったことはありませんか? もしそうであれば、心理的なゲームをやったことになります。人は、ストローク飢餓になると、否定的なストロークによる心理的ゲームで飢餓を癒そうとします。 人生脚本とは、それぞれの人に脚本が用意されているかのような人生を歩むことから名づけられました。子どもは、親の養育のもとに育ちますが、環境によっては、良い脚本を得るばかりではなく、悪い脚本も大なり小なり受け取ってしまっています。そして、この脚本が大人になったいま、あらゆる行動に大きな影響を与えています。 |