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■カウンセリングとは? カウンセリング【counseling(英)】は、【counsel】『相談』『助言』の名詞形で、広い意味では、相談・助言することをいいます。現代では、単に『カウンセリング』といえば、心理的な悩みや相談についての解決援助を目的とする『心理カウンセリング』を指します。 「あなたはカウンセリングを知っていますか?」と聞くと、ほとんどの方が「はい」と答えます。では、「あなたは実際にカウンセリングを受けたことがありますか?」と聞いてみたらどうでしょう? この問いには、ほとんどの方から「いいえ」という答えが返ってきます。 私たちは、体調を崩した時、医院や病院へ診療に行きます。では、心が風邪をひいた時にはどうでしょう? 日本では、カウンセリングを受けたことのある人は、1,000人中で数人程度だといわれています。肉体的なケアは当たりまえのように受けているのに対し、精神的なケアを受けたことのない人がほとんどです。 最近では、心療内科やカウンセリングオフィスは、私たちの身近に存在しています。 しかし、十数年ほど前の地方都市には、精神病院や精神科しかありませんでした。そして、もし身内がそのような病院にかかっていたら、その事実を伏せたいのが普通でした。 そのせいか、今でも日本では、心の専門家にかかることは恥ずかしいことであったり、好くないことであるかのように感じる人も少なくないようです。心に問題を抱えている人、心の弱い人のためのものと誤解している人が多いのでしょう。しかし、誰もが体調を崩すことがあるのと同じように、心に悩みをもつこともあって当然なことなのです。悩みがある時は、誰でも気軽にカウンセリングを活用できる時代なのです。 また、カウンセリングという言葉を聞くと、「心を見透かされるような感じだ」とか、「心を診断されるような気がする」というイメージをもたれる方がいますが、カウンセリングは占いや超能力でもありません。 「今よりもっとよくなるために!」という、欧米的なカウンセリングの活用法もあります。 カウンセリングの本場であるアメリカやヨーロッパでは、悩みの解決以外の目的にも、カウンセリングが活用されています。あなたの会社の管理職の方は、『朝礼スピーチ』や『部下のモチベーションを上げる方法』などの実用書を読んでいることでしょう。 実は、欧米のマネージャーの多くは、そのような実用書を駆使するよりも、カウンセラーオフィスを訪れることが多いのです。そして、自分の目指すところや解決すべき問題点などをカウンセラーに相談します。 また、アメリカでは、政治家の多くが専任カウンセラーを従えているのが普通です。 例えば、以前の某大統領は、非常に頭の回転の良い、いわゆるキレ者でした。しかし、そのために話すスピードがとても速く、多くの人々から「冷たい」イメージを持たれていたそうです。そこで、カウンセラーが彼にアドバイスしたのが、“ゆっくり話す”ということでした。 ゆっくりとした話し方は、「温かい」というイメージをつくります。 それを実践することにより、国民には、彼は「頭が良くて温かな尊敬できる人」というイメージができ、大統領選に勝利したと言われているのです。 カウンセリングには、そんな活用のしかたもあるのですが、まだ日本ではあまり知られていません。 カウンセリングとは「悪いところを正すためもの」と思い込んでいる人も多いようです。 しかし、この理屈は、まるで「フィットネスクラブは、身体の弱い人が鍛えるために行くところだ」と言っているのと同じです。フィットネスクラブは、実際には自分の筋力や体力をアップしたい、プロポーションをよりよくしたいと思う人たちの集う場所なのです。カウンセリングは、それとまったく同じ理屈でもあります。 もちろん、「職場の対人関係がうまくいかない」、「恋人との仲がうまくいっていない」といった悩みの解決にも役立つのですが、一歩進めて、「職場の対人関係をもっとよくしたい」、「恋人との仲をもっとよくしたい」など、現状をよりよくするために役立てることもできます。 今より「もっと楽しく」「もっと明るく」「もっと前向きに」「もっと自分らしく」「もっと良い関係を」…そんなあなたを探すためのお手伝いをさせていただくことなのです。 学生時代、私たちはさまざまな学問を学習してきました。 メーカは、そのスキルを使い、家電品や自動車など私たちが便利に簡単に使うことのできる製品を造っています。 それと同じように、心理学や心理療法というスキルを使って、一人ひとりが活き活きとした生活をおくり、より生きやすくサポートするのがカウンセリングだといえます。 悩みごとがある時、私たちは、つい「こんなことで悩むのは自分だけだろう」とか「みんなはうまくやっているのに、どうして自分だけ?」と考えてしまいがちです。 ですが、あなたと同じような悩みを抱えている人は、実は決して少なくないのです。 もし、あなたが何の知識もなく風邪をひいたら、きっと、もの凄い恐怖感に捕われるでしょう。 熱がでてフラフラしたり、喉が痛くなって咳がでたり…「いったい自分はどうなってしまうんだろう?」と不安でたまらなることでしょう。 しかし、その症状の知識がある私たちは、「薬を飲んで2〜3日寝ていれば治るだろう…」と考えることができます。 私たちは、悩みごとがあると、夜も眠れずに解決策を考えてしまうことがあります。しかし、これは、風邪をひいて体力が落ちている時に、フィットネスクラブにでも行って、体力をつけるのと同じようなことなのかも知れません。 心が苦しい時は、独りで苦しまずに、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。もう、独りで苦しまなくても良いのです。 ■カウンセラーとは? カウンセラー【counselor】とは、カウンセリングを行う人または職種を指します。心理学・心理療法スキルをベースとした対人手段によって、問題や悩みについての解決援助や自己啓発のお手伝いをします。 「カウンセラーって、どんな人ですか?」よくそんなご質問をいただきます。 多くの方々が、カウンセラーは“恐い人”、“怒る人”、“命令する人”などというイメージをお持ちであることに驚きます。 私たち日本人の多くは、物事がうまくいかなかった時、自分自身を責める癖があるようです。「全て自分のせいだ」とか「自分の力が足りなかったからだ」などと思ってしまうことが多いのです。 どうやら、それゆえにカウンセラーからも責められるのではないかと感じてしまうようなのです。しかし、カウンセラーはあなたを責めたり、怒ったりする人ではありません。 カウンセラーは、”あなたの一番の理解者になりたいと考えている人たち”です。あなたと一緒に、あなたのやり方で、あなたのよりよい人生をつくっていきたいと考えているのです。 カウンセラーは、とても優しい人たちでもあります。なぜなら、彼ら自身も悩んだり、落ち込んだり、傷ついたりした経験をもっているからです。「あの時、優しく手をさしのべてくれたカウンセラーがいた。だから自分もそんなふうに多くの人を助けたいと思った」…それが多くのカウンセラーの目指した理由なのです。あなたの「相談しづらい気持ち」や「問題を話す恥ずかしさ」を十分に理解しています。独りで頑張ってきたあなたの心を少しでも楽にさせてあげたい人たちです。 悩みごとを抱えていたり、人生がうまくいっていなかったりする時、私たちは独りで何とかしようと頑張ってしまいます。ですが、私たち人間は、他人のことはよく分かるわりには、自分自身のこととなると全く分からなくなるということがよくあります。 そんな時、カウンセラーは、あたかも道路交通整理でもするかのように、あなたの問題や課題を分かりやすく整理します。 しかも、カウンセラーは、あなたのことを全く知りませんので、偏見のない中立的立場であなたをみることができるのです。 そして、カウンセラーは、あなたのお話しを聴き、専門的な知識を使いながら、サポートしていきます。 その方法は、これまでのさまざまな経験にもとづくものです。カウンセラーは、”どのような人に、どのようなサポートをすることで問題から解放されていったか?”というような経験と情報を、日々蓄積しているのです。 ■カウンセリングの歴史と役割 カウンセリングは、20世紀初頭のアメリカで、心理学理論と療法の発展のなか、ハイスクール卒業を控えた生徒の『キャリアカウンセリング』(就職指導)のために誕生したといわれています。 1940年代になると、『カール・ロジャーズ』による『来談者中心療法』(クライエントの心情を重視する療法)の確立により新しい展開を迎え、第二次世界大戦などを経て、戦争による神経症(当時の精神的な病の呼び方)の治療や復員兵の社会復帰に大きく貢献しました。 そのことがカウンセリングブームの火付け役となり、”どのカウンセラーに相談しているか” が一つの社会的ステータスにもなりました。 『来談者中心療法』を始めとし、のちに、思考を重視した『論理療法』、自己受容を重視した『ゲシュタルト療法』、意志を重視した『実存主義的アプローチ』、行動を重視した『認知行動療法』、無意識の過程を重視した『精神分析法』、人格の役割を重視した 『交流分析』 などの療法が確立され、『自律訓練法』、『家族療法』、『フォーカシング』、『NLP』、『POP』、『ブリーフセラピー』など、現在では実に200種以上の療法・技法が生まれていますが、それらの基礎となる重要なスキルとして 『傾聴』 があります。 アメリカでは心理療法や精神療法とカウンセリングは区別して扱われていますが、日本ではまだ明確な区別はされていません。 また、現在の日本では、カウンセリングは臨床心理学のなかの一分野として位置づけられており、心理療法・心理査定・地域援助・臨床研究とともに臨床心理士の業務のなかの主要なものとしての認識はされているものの、アメリカのように『カウンセリング心理学』という学問体系としては認知されていません。 生誕100年にも満たないカウンセリングですが、戦後の急激な高度成長のなかでの生活様式の大幅な変化、価値観の変化による会社・仕事・人生のとらえ方とあり方、できごとのとらえ方や感じ方、そして考え方が複雑・多様化し、ストレスの多くなった日本社会には、今や必要不可欠な分野となっています。 今の日本では、真心と広い視点を持ち、洗練されたカウンセリング技法とさまざまな療法のエッセンスを提供できる優れたカウンセラーの活躍が期待されているのです。 ■《参考》日本における心理職に関する資格一覧 現在、日本にはカウンセラー(心理カウンセラー)としての国家資格は存在しておらず、医療・保健分野における心理職の国家資格を制定しようとする動きはあるようですが、まだ実現には至っていません。 以下は、日本における主な心理職に関する資格の一覧表ですが、いずれも学会や民間団体の認定する資格であり、求められる専門性や取得の難易度は千差万別のようです。 尚、日本では診断・診察・投薬などは、医療行為となるため医師免許の範疇とされています。 |
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| EMDR臨床家資格 | 日本EMDR学会 |
| 医療心理士 | 社団法人日本心身医学会 |
| 音楽療法士 | 日本音楽療法学会・奈良市・岐阜県・兵庫県 |
| 学校心理士 | 学校心理士認定運営機構 |
| 健康心理士 | 日本健康心理学会 |
| 交通心理士 | 日本交通心理学会 |
| 交流分析士 | 日本交流分析学会 |
| 催眠技能士 | 日本催眠医学心理学会 |
| 産業カウンセラー | 社団法人日本産業カウンセラー協会 |
| 自閉症スペクトラム支援士 | 日本自閉症スペクトラム学会 |
| 認定カウンセラー | 日本カウンセリング学会 |
| 認定心理士 | 日本心理学会 |
| 臨床催眠資格 | 日本臨床催眠学会 |
| 臨床心理士 | 財団法人日本臨床心理士資格認定協会 |
| 臨床心理療法士 | 日本カウンセラー学院 |
| 臨床心理カウンセラー | 日本カウンセラー学院 |
| 臨床発達心理士 | 学会連合資格「臨床発達心理士」認定運営機構 |
| メンタルケア心理士 | 特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会 |
| メンタルケア心理専門士 | 特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会 |
| 専門行動療法士 | 日本行動療法学会 |
| 認定行動療法士 | 日本行動療法学会 |
| 遺伝カウンセラー | 認定遺伝カウンセラー制度委員会 |
| 応用心理士 | 日本応用心理学会 |
| 家族心理士 | 日本家族心理学会 |
| 家族相談士 | 日本家族カウンセリング協会 |
| 教育カウンセラー | 特定非営利活動法人日本教育カウンセラー協会 |
| 芸術療法士 | 日本芸術療法学会 |
| 心理相談員 | 中央労働災害防止協会 |
| 精神対話士 | 財団法人メンタルケア協会 |
| 論理療法士 | 日本論理療法学会 |
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スクールカウンセラー 文部科学省の指導では「臨床心理士の資格を有する者が務める」とされています。 (臨床心理士に準ずる資格者を臨床心理士の半額の時給で雇う場合もある) |
| (2008/8/1現在) |
